大阪vs東京 芋対決

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。

 

今日は同じコンビニの商品なのに、大阪と東京でこんなにも違うのか!とびっくりした商品についてのお話しです。

 

それは、セブンイレブンで売られている焼き芋(冷やし芋)です。

 

(最近セブンイレブンに足繁く通っている理由についてはこちら)

痩せるのに便利だったものについて

 

わたくしはバッグの修行のため、不定期で大阪の中村先生のところにお世話になっているのですが、その際、いつも買っているものとは全然違うサイズの焼き芋が、同じセブンイレブンの店内で売られていることにびっくりしました。

 

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

青い方が、大阪・難波のセブンイレブンで売られていたもので、

小豆色(焼き芋色?)の方が、東京・世田谷のセブンイレブンで売られていたもの

 

になります。

 

同じブランドのコンビニでも、地域によっておいている商品が異なるというのはよく聞く話ですが、ここまであからさまな違いを感じたのは初めてだったのでものすごく印象に残り、大阪と東京でそれぞれ買って比較してしまいました。

 

ちなみにこれ、さらに興味を惹かれたのは、どちらも

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

「ファーマインド」という同じ会社の製品だということ。

 

セブンイレブン用に、地域によって仕様を変えているのでしょうか。

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

どちらも「冷製やきいも」とうたっていますが、キャッチコピーは若干異なります。

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

大阪「甘くてクリーミー!」

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

東京「しっとり、ひんやり、甘さたっぷり」

 

東京の方では、

 

「あたためてもおいしい」

 

とか、

 

「ひんやり」

 

など、冷たい焼き芋であるということを暗に強調しているのをみると、大阪に比べて東京では、あたたかい焼き芋が好まれる、もしくは「焼き芋は暖かいもんだ」という固定概念が強くある、ということなのでしょうか。

 

パッケージの色も、大阪の方は冷たさを想像しやすいブルー系なのに対して、東京の方は、焼き芋の色がそのままの雰囲気で作られています。

 

大阪(もしくは関西地方)には、冷やし芋的な文化がもともと根付いているのでしょうか?(おしえて、関西の人!)

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

栄養成分についての表記は一緒です。

 

ちなみにダイエット中の人にとっては、カロリー(エネルギー)表記が気になるところだと思いますが、この焼き芋に関してはカラクリがあるのでちょっと注意が必要です。

 

この焼き芋は、エネルギーの部分に「163kcal」とあるので、この数値が、この袋の中に入っているお芋の総量だと思ってしまいがちなんですが、よーく見てみるとこの「163kcal」という数値は、「100gあたり」のカロリーだということがわかります。

 

・・・じゃあ、この1パッケージに入っているお芋の重さは何gなの??と思って内容量を見てみると

 

「1食」

 

としか書かれていません。

 

これはおそらく、サツマイモという天然素材(工業規格品のように、毎回きっちり同じ重さになるものとは違う)を扱っている都合上、多少のロットぶれが出る可能性を想定して、あえてきっちりしたグラム数を表記していないんじゃないかな、と思います。

 

そして、パッと見たときは袋のサイズだけが違うのかと思っていたのですが、実際は内容量も違っていました。

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

大阪:181g(税込価格:321円)

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

東京:142g(税込価格:278円)

 

1gあたりの価格を計算してみると、

 

大阪:約1.8円/g

東京:約2円/g

 

なので、東京の方が若干割高です。

 

おいも180gって、そこそこのボリュームなので、大阪ではご飯がわりな感じで食べる人が多いのでしょうか。

 

対して東京は、ちょっとしたおやつとして食べるなど、多少割高でも小さめの方が好まれる何かがあるんでしょうね。

 

なお、今回の自由研究で一番ゲせなかったのが、こちら。

 

お芋の産地です。

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

大阪:茨城県産

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

東京:宮崎県産

 

単純に考えて、逆の方が輸送効率が良いんじゃない?!と思ったのですが、どちらも一旦千葉の工場に集約されて製造されて、各地に配送されているのなら関係ないか、と思い至りました。。。

 

産地に関しては、その時々で変わるのかもですし、サイズに合わせていろいろ選んでいるんでしょうね。

 

最近本革を扱うようになって、安定した品質かつ求める規格にブレのない天然素材を探すことの難しさを噛み締めているところなので、ファーマインドさんのご苦労がしのばれます。

 

「一食」と書いているとはいえ、大手コンビニに、ブレ幅を極小に抑えて一定基準のものを毎日のように納品し続けられるって、本当にすごいことだと思います。

 

なお余談ですが、わたくしは妊娠6〜7ヶ月の頃、異様に焼き芋が食べたくなった時期があったのですが(8ヶ月目以降くらいからその芋欲はピタっと止まった)、その頃は大きめのスーパーの店頭にちょっと並んでいる程度で、コンビニ店頭にはまだ皆無だったので、探し回るのに苦労した思い出があります(自分で作っても、時間の割にあまりおいしくならなかったですし、、、)。

 

そこから約6年、わたくしみたいな妊婦さんが潜在的に多かったのかどうかは知りませんが、時代は変わったなーと感じました。

 

そしてここまで書いてきて、今回のお芋の味に一切言及していない自分に笑ってしまいました。

 

パッケージデザインの違いに興味津々すぎて、というかむしろそこにしか意識がいってなかったということに今気がつきました。

 

とはいえわたくしは東京でしょっちゅう今回のこのお芋を買っています。

 

最初の頃は上記に書いたカロリー計算トラップにはまって、思ってた以上にカロリーを摂取していた事実に気づいたときはショックを受けましたが、お味はもちろんかなり美味いですし、大阪のものも東京のものも、味にはほとんど差がない気がしています。

 

そうなると改めて、大阪人と東京人の気質や好みの違いを狙ってパッケージデザイン&容量を変えているんだろうな、ということがよくわかって、こんなにも好みに違いがあるのか、と面白くなった次第です。

 

<番外編>

 

セブンイレブンの焼き芋(ファーマインド)

 

自由研究に手を貸してくれたひと(役目:みまもり)。

 

東京「日常をドラマチックにする」バッグ

Saori Mochizuki

デザイナー 望月沙織

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