閑話休題:アトリエの新しい仲間のこと
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
今日は、10月の合同展&11月の受注会の話からちょっと離れて、新しくアトリエにやってきた仲間のお話しをしたいと思います。
やっと導入した、革すき機(左)と腕ミシン(工業用ミシン)です。
革すき機は、皮革の厚みをコントロール(薄く)する機械になります。
腕ミシンは、パワーが家庭用・職業用と比べると段違いに強くなるので、厚物がさらに美しく縫えるようになります。
また縫う部分が、その名の通り腕状(筒状)になっているので、平台(家庭用・職業用)では縫えない形のものが縫えるようになります。
今までうちのブランドでは、革すき機や腕ミシンがないと縫えない形のバッグは、すべて縫製工場さんや職人さんに外注を出す形で乗り切ってきておりました。
もちろんその方が早く・綺麗に仕上がるので、今後もまとまった数を用意したい時は、その方向は続けていくつもりではおります。
ただ、時々ではありますが、その外注しないと作れないバッグの色違い・サイズ違いのご希望などを、個人のお客さまからいただくことがありました。
そういった時は、さすがに1本だけ外注するとなると、お値段がべらぼうに跳ね上がるということもあって、すべてお断りしてしまっていたのです。。。
せっかく頼んでくださっているのに、お断りしなければならないことほど心苦しいことはありません。
これを何とかしたいな、、、と思ったのが、導入を検討し始めたそもそものきっかけでありました。
しかし、そこからがちょっと長かった、、、。
ずーっと欲しいと思ってはいたものの、入手までには色々とハードルがありまして、なかなか実現には至りませんでした。
どんなハードルがあるかと言いますと、
1)そもそも値段が高い(新品で100万円コース・中古でも20万円は下らない感じ)
2)どんな種類のものをどこで買ったらいいかわからない
3)買ったところで使いこなせるのかどうかわからない
3については慣れていくしかないとして、1と2は、なかなかの壁でした。
特に工業用ミシンの場合は、家庭用ミシンなどとは違って、ミシンの躯体と、ミシンを動かすモーター、それらを取り付ける台、などなどをミシン屋さんにイチから細かく組んでもらう必要があります。
そしてその組み方は、ミシン屋さんごとに個性があるので、導入後の修理も含めた、長いおつきあいになることを前提にしてミシン屋さんを選ぶ必要が出てきます。
なので基本は、何かあった時にすぐに修理に来てもらえる距離感で探すことになります。特に今回は中古で探していたので、ここはとても大切なポイントでした(値段だけで遠方のミシン屋さんを選ぶと、後々面倒くさいことになるな、と思いましたので)。
でもミシン屋さんて、あんまりインターネット上で見つからなかったりします(そもそもホームページを持ってないところもとても多いです)。
そんなこんなで途方に暮れていた時、ふとこの話をもらした伏見さん(以前うちのブランドのお手伝いもしてくれていたデザイナーさん)から、堀越ミシンさんという東京・足立にあるミシン屋さんをご紹介いただきました。
堀越さんのところもホームページがなく、教えていただいたのは携帯電話の番号だけだったので、ちょっと連絡するには躊躇したのですが、意を決して連絡してみると、「一度こちらに見に来たらいいですよ〜」と言っていただけたので、喜び勇んで出向いて行きました。
なんですが、、、。
今って、ミシンの中古品があんまり出回ってないそうで(6〜7年前は、店頭に常に2,3台はあったそう)、わたくしが希望していたあたりの型のものは、見つかるまでに相当時間がかかるかも、、、と言われてしまいました。
かといって、新品はちょっと手が出ないお値段。。。
でも、ここに至るまでに既にかなりの時間がかかってますから、今更焦っても仕方がないと、長期戦を覚悟しまして、「とりあえず入ってきたら連絡ください!」と残して堀越さんのところをあとにしてきました。
なんですが、、、!(本日2度目)
「モチヅキさん、ラッキーですよ!!」
と、なんと来訪から1週間ほどでミシン入荷のお知らせが届いたのです。
わたくしの話を受けて、あちこちにあたりをつけてくれたそう。
ただそれでもわたくしが希望していた型からみるとちょっと古いものでした。
でも金額は予算の範囲内でしたし、なによりこういうものは出会いもある、と思ったので、きっとこのミシンはうちに来る運命だったんだ!と勝手に決めまして、購入することと致しました。
一足先にやってきていた革すき機(革すき機はミシンに比べると、まだ中古品は手に入れやすいそうです)と並べてみると、色味的にもとてもいい感じ。
あとはこれをわたくしが使いこなすのみ…!
現状わたくしの手元で縫っているものは、これらのミシンがなくても成立するデザインばかりなので、この新メンバーたちに力を発揮してもらうためには、腰を据えて新しいデザインを考えねば、なんですが、新しいデザインに挑めば、またみなさんにお見せできるバッグの種類も増えますので、ちょっと頑張っていきたいなと思っている今日この頃です。
どうぞ今後の展開をお楽しみに…!!
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「期間限定のお店」
Saori Mochizuki
@東京・吉祥寺
2020年
11/2(月)12時-19時
11/3(火・祝)10時-19時
会場:リベストプレイス吉祥寺
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-4-6
アイリスコーポ1F
・JR・京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩2分
*新作は、受注会終了後宅配での引き渡しになります
*アイテムによっては、納品までにお時間をいただく場合がございます
*定番品など、即日お渡し可能な商品も販売いたします
*お支払いには現金・クレジットなどのキャッシュレス決済がお使いいただけます
*念のため、入場の際はマスクの着用をお願い致します(会場でもSaori Mochizukiオリジナルの布マスクを販売いたします)
東京まで来られないという方は、オンラインショップでも販売致しますので、そちらをご覧ください。
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<<合同展にも出展します>>
2020年10/21(水)-23(金)11時-19時(最終日は18時)
PLUG IN(プラグイン) 主催:繊研新聞社
Saori MochizukiのブースNo.:AH-049
*ご入場いただけるのは、招待状をお持ちのバイヤー(もしくはそれに準ずるお仕事)の方限定です。一般の方はご入場いただけませんのでご注意ください。
会場:渋谷ヒカリエホール
東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ9F
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東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織