• 新作バッグ&ミニウォレットと「ドライブ・マイー・カー」

新作バッグ&ミニウォレットと「ドライブ・マイー・カー」

 

こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。

 

今週は新商品発売があります。

 

ボストンバッグと、お揃いのミニウォレットです。メルマガ読者の方限定の早期割対象商品となりますので、詳しくはメルマガ&商品ページをごらんください。

 

<早期割対象>2022年5月14日(土)21時〜発売開始予定

ロードムービークラシック(ボストンバッグ)限定/小鳥_ピンク
本革&プリント生地のミニスクリプター(ミニウォレット)_限定/小鳥_ピンク

 

それはさておき。

 

ここへきてやっと映画「ドライブ・マイ・カー」(監督:濱口竜介/原作:村上春樹)を観ました。

 

上映時間3時間を捻り出すのが難しくここまで来てしまいましたが、この映画は大きな画面で観るべき作品だと思ったので、なんとかして行って参りました。

 

大画面で観たかった最大の理由は、映し出される風景を期待して、だったのですが、はからずも真っ先に目に飛び込んできたのは、ポスターにもなっている主人公の愛車の赤い車でした。

 

今はもうなくなってしまったサーブというメーカーの車なんですが、それが安西水丸さんのイラストを彷彿とさせるのです。

 

子供が車の絵を描く時って、きっとこんな形になるだろうな、という、ともすると拙い雰囲気を醸し出す独特の形が水丸さんの描く絵にとても似ていて、まるで水丸さんが装丁を手がけた村上春樹作品の本と対峙しているようでした。

 

この車は、ラストシーンでもとても重要な役割を果たします。

 

このラストに放たれたメッセージは、

 

「いろんな余分を削ぎ落とし、自分は本当は何を欲しいと思っているのか」

 

をしっかり自分で把握することが重要だ、と考えるようになった昨今のわたくしに、とても清々しい気分を届けてくれるものでした。

 

そして、たとえ積極的な働きかけを行わなかったとしても、自分が大切にするものと共に一生懸命生きていれば、そのポジティブさは必ず伝わって、誰かの希望になれるかもしれないんだ、という、生きることへの肯定感のようなもので溢れていました。

 

ちなみに制作者目線でみると、よくあれだけ状態の良い中古車を見つけてこれたなぁと感心してしまいました。もうすでに廃盤で、不調になったからといってそう簡単には代替がみつからないであろうものに重責を担わせたスタッフの覚悟と心意気に敬服致しました。

 

本心がどこにあるのかわからない登場人物がたくさんいるので、勧善懲悪的なものを欲する人にとっては、相当モヤる映画だと思います。

 

ただ、現実の世界だって、善悪や表裏のラインはにじんでいるし、周囲の人が本当は何を考えているかだなんて、100%理解できるものではありません。

 

そこから自分が何を感じとるのか、どこに境界線を引くのか、その繰り返しが日常だと思うので、この映画を観て、今自分は何を思うのかを実感してみると、それこそ「自分は本当は何を欲しいと思っているのか」が良く分かるのではないでしょうか。

 

東京「日常をドラマチックにする」バッグ

Saori Mochizuki

デザイナー 望月沙織

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