何が正解か悩む
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
今日はお子の夏祭りボイコット時に、お子にツッコミを入れられた点についてのお話です。
そもそもでいうと我がお子は、「動」と「静」で分けるなら圧倒的に「静」のタイプで、なにをやるにもゆっくりじっくり行動するタイプです。
おすもうや、今はまっている「ゴジラ」の動画を観始めると、身じろぎもせず何十分も観続けていられるような集中力のある落ち着いた子です。
また、ゆっくりじっくり周囲を観察しているからか、こちらがびっくりするほど細かなことや、遠い昔の出来事を一つ一つくっきり記憶していたりもします。
生まれた直後からそんな感じだったので、おそらくそれは天性のもので、彼最大の長所だと思っています。
でも保育園のような集団生活の中で動こうとすると、その「ゆっくりじっくり」が時に邪魔になる時があるんですよね。
その最たるものが、給食を食べるスピードなんだと思います。
また、一番最初にわたくしに訴えた
「みんなにわらわれる」
というのも、周囲から遅れを取ってしまう行動を、クラスメイトから揶揄されてしまったりするということなんだろうな、と思っています。
そういった周囲のスピードについていけない焦りが、今の彼にとっては最大のストレスで、何か新しい物と向き合う時に、気後れさせてしまう原因にもなっているようです。
ある程度大人になれば、周囲に自分を合わせるのではなく、自分の長所(ゆっくりじっくり)を生かせる場所を選択していく、という生き方をしていくことで、そういったストレスを感じないようにすることもできるとは思うのですが、現状で、保育園に行ってもらわねばならないとなると、そういう訳にもいきません。
なので、(ある意味、こちらの都合に合わせてもらってしまっている以上)その部分をうまいこと取り除いてあげられたらと思ってこちらもあれこれ動くのですが、、、なかなか難しく、結果、先日のようにのらりくらり自転車で拉致するみたいな強引なやり方になってしまったりします、、、。
ちなみに昨日のブログで言った
「一つだけちょっと心に引っかかっていたこと」
とはまさにこの部分のことで、「先生に会うだけ」という約束を結果的には反故にした(嘘をついた)形にはなるので、その点についてはお子に謝らねば、、、と思っていました。
すると降園後、お子の方から間髪入れずに、
「きょうのあさ さー、『せんせいに あうだけ』っておやくそくだったのに、あうだけじゃなくて、ずーっとおいてかえっちゃったよねー」
と言われてしまいました、、、。
そうだよね、やっぱりそこ、ひっかかるよね…。
なので、お子には素直に、
「ごめんね、そこ、嘘ついちゃったと思ったから謝ろうとは思っていたんだよね」
と謝りました。とはいえ、
「でもさ、あの時、嘘をついてでも連れて行かなかったら、OO(お子の名前)は絶対に休むって言い張って夏祭りに出席しなかったよね。だけど夏祭り、行ってみたらとても楽しかったんだよね?」
というと、黙ってうなづくお子。
だったらこちらが嘘をつくことも許せ、とは言いたくはないのですが、、、それ以上、なんて言ったらいいのかもわからなかったので、
「とりあえず、夏祭りを楽しめたのはすごく良かったと思う」
という言葉でこの話は閉めたのですが、これで、よかったのかな…。
こういう時、(集団生活の中で遅れを取ってしまうお子を、無理やりそこに通ってもらっていること自体含めて)一体どういうやり方が正解なのか、未だによくわかりません。
正解なんてないのかもしれず、もしかしたらお子が成人するまでずーっと試行錯誤し続けないといけない部分なのかもしれませんが、母5年生…バッグを作りつつ、手探っている今日この頃です。
ちなみに冒頭の写真は、
「オリンピックが1年ずれたせいで修正が間に合わなかったカレンダーの印刷にツッコミを入れているお子(2021年8月9日は平日→祝日に変更なので赤、11日は祝日→平日に変更なので黒、というのを書き入れています)」
の図です。
こういうのもじっくりよく見ていて、見逃しません。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織