かわいい生地が売っている国はどこだ?
こんにちは、東京・中目黒の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
昨日もインスタグラム(Saori Mochizukiのインスタグラム)でご紹介しましたが、新作リュックサックの内側の生地は、ぜひチェックしてみて欲しい部分の1つです。
このレモンイエローのリュックサックの内側には、台湾の伝統的な花柄生地「客家花布」を使っています(表側のプリント生地は全てSaori Mochizukiのオリジナルです)。
客家花布は、日本語読みだと、はっかはなぬの、と読むようで、日本でもとても人気の高い柄なので、台湾に行ったことのない方でも、一度は目にしたことのある柄ではないかな、と思います。
わたくしはこの生地を数年前、台湾に行って大きな生地市場を歩き回った際に購入してきました。
ベースの色がピンクの他にも、黄緑、赤、黄色、などなど…バリエーションがありまして、わたくしはピンクの他に、水色ベースのものを買ってきました(水色は何に使おうかしら)。
ちなみにこれまでにあれこれいろんな国の生地屋さん・生地市場を回ったり、ネットで取り寄せたりした経験から言うと、質が高く可愛い生地が豊富に売っているという意味においては、日本(特に東京の東部)はまだ世界一なんじゃないかな?!と思っています。
以下、国別にまとめてみます(追々、場所の詳細なども書けたら書きます)。
【台湾】
有名な生地の問屋街がありますが、ご紹介した客家花布以外はわたくしの好みのものはあんまりなかった印象があります。客家花布も、ものによってはベースの生地の質があまり良くないものもあるので、買う時はよくよく見極める必要があるかと思います。
リボンやテープ類は、日本で見たことがない、華やかで可愛いものなどたくさんあって、かなり買ってきた記憶があります。
複雑に糸を編んで作っているフリンジなどもカット売りしていて、お店のおばちゃんが、カットした後の切り口をほどけてこないようにホットボンドでとめていたのが衝撃的でした(でも確かに実用的だ!ととても感銘をうけました)。
【香港】
わたくしの大好きな香港ですが、、、香港は手芸材料に関してはちょっと絶望的というか、まとまって売っている場所もなくはないのですが、ここでわざわざ買わなくても、、、と思うような品揃えなので、何度も行ってはいるものの、一度も香港で手芸材料を買ったことがありません。
多分土地柄もあるんだろうなと思います(面積が狭い・お隣の中国大陸や周辺地域で購入出来る、など)。
【韓国】
ソウルと釜山の大きな手芸材料の市場を見て回りましたが、生地はあんまりピンときませんでした。
ただ台湾と一緒で、ボタンやグログランテープ(リボン)などの小物材料は、派手な水玉柄など素敵なものがたくさんありました(ボタンを爆買いしすぎて、お店のおばちゃんが半ば呆れ気味に笑いながら「数えるのめっちゃ大変!」的なことを言っていた記憶があります…笑)。
包装材(紙袋)などもめちゃくちゃ可愛いものがリーズナブルな値段で売られていました。
【タイ】
タイは、ブロックチェック(大きなチェック柄)の生地が有名で、現地でもたくさん売っています(「パーカオマー」というらしいです)。
色の種類が色々あって可愛いのですが、生地自体の質があまりよくないものが多いので、買う時には台湾の客家花柄同様、見極めが必要だなと思いました。
あとは、生地幅が日本の一般的なもの(110cm前後)に比べると狭い(2/3くらいなので、60〜70cmくらい、でしょうか)です。それが1mとか、適当な長さにカットされ、クルクルと丸められた状態で売られているので、作りたいものが決まっている場合は、要尺が足りるかどうか要注意です。
確か1mあたり数百円で買えたと思うのですが、日本橋の某百貨店で、数千円で売られているのを見て驚愕したことがあります。。。
【シンガポール】
生地屋街はあるのですが、どちらかというと服地を扱っているお店が多い印象がありました。あとは、香港と同じような印象です。
【アメリカ】
綿花がよく取れるという理由もあって、昔から綿生地は有名です。NYの生地屋さんに行った時、日本に負けず劣らず質が高く、可愛いプリント生地がたくさん売っていました。でも日本のメーカーのものもたくさん並んでいました。逆に日暮里などのお店も、アメリカのプリント生地をたくさん輸入しています。ネットでも買えます。
【イギリス】
イギリスにはかの有名なリバティがあります。本場なので、日本よりも安く買える場合があります。でもそもそもリバティって、日本など東洋のプリントに影響を受けたところから始まっているんですよね。そう思うとちょっと誇らしいです。
それ以外は、NYと同じような感じで、NYよりも品数が少ないかな…といった印象です。日本やアメリカから輸入した生地もたくさん並んでいました。
ただ、週末のフリーマーケットの文化や、セカンドハンド(中古品)のマーケットが素晴らしく、そういったところを巡ると、デッドストックやヴィンテージの質のいい生地をたくさん見つけることができます。
【ドイツ(ベルリン)】
ベルリンも、イギリスと似たような感じでしょうか。わたくしはフリーマーケットしか見て回らなかったので、一般的な生地屋さんがどんな状態になっているのかわからないのですが、日本にいて、あまりドイツ製のプリント生地というものをみたことがないので、そこまで産業として盛んではないのかもしれません。
以上、長くなりましたが、また時間を見つけて追記・修正など加えたいと思います。
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上記のSaori Mochizukiの公式ネットショップからか、中目黒の実店舗「Accent Color(アクセント・カラー)」でご注文いただくリュックサックが対象になります。
オーダーメイドもお受けしておりますので、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください(オーダーメイド料金にも5%OFFは適応されます)。
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