ケチは失敗のはじまり

こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
最近、ケチケチしないでがんがんカッターの刃を折るようにしています。
昔々、TVCMの仕事をしていた頃、当時はまだアナログの香りがしっかり残っていた時代だったので、たまに、大きな紙に出力した絵コンテ(TVCMの企画内容を4コマ漫画みたいなもので描いたもの)をパネルに貼り付けてプレゼンに提出する、なんて仕事をする時がありました。
その作業中、一緒に作業していた美大出身の先輩がカッターを操りながら
「美大の同級生の中には、切れ味が落ちるからって、1回切ったら刃を替えていた人もいた」
なんて話をしてくれたのですが、当時はそれを聞きながら、内心、そんなにこだわるモノ作りって一体…?!と半ば呆れたような気持ちでおりました。
しかし時空を超えて今…!
それ、めっちゃわかります。
今流に言うなら、わかりみが深い!深すぎる!(えっ?!古い?)
工業用ミシンと革すき機を手に入れたことによって、革も手元で扱えるようになったので、最近は革をカットすることが増えたのですが、革を切る時に、カッターの切れ味をケチると、最終的な縫いの作業にまで影響を及ぼしてしまうということがやっとわかりました。
革は、布とは違って、同じ1枚の中でも、そもそもの厚みや強度が一定ではないので、切れ味の悪いカッターで変に力んでカットすると、型紙通りに裁断できなかったりするのです。
それはほんのコンマ数ミリの差だったりするのですが、それが後々大きな差になって牙をむいてくる、、、という恐ろしいことが起きるのです(実際何度も起こって、今苦しんでいる、、、)。
こうやって文字で書くと、めっちゃ当たり前のことじゃん!って思うかもしれませんが、よくよく集中して丁寧に向き合っていないと、1回目の切れ味と2回目の切れ味に差があるということにもなかなか気が付きません。
というか、その辺りの感覚を大切にできるかどうかが鍵なんだよな、ということを、今頃になって実感しています。
という訳で何事も極端なわたくしは、、、
カッターの刃、超絶ストック開始しました。
これで心置きなく丁寧に集中できます。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織