本当は違う、南蔵院
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
博多ハンドメイドマルシェを兼ねた福岡の旅、
本日は「篠栗・南蔵院編」でございます。
意外とアクセスしやすい南蔵院
イベントの翌日、ほぼ丸1日観光用に用意していたので、朝一で櫛田神社の表参道界隈と東長寺に行ってから、JRで篠栗の南蔵院を目指しました。
行きにくい場所にあるのかな、と身構えていたのですが、博多駅から快速で約20分、各駅に乗っても30分くらいで着きます。
電車も10分おきくらいに出ているので、博多の中心部からはかなり行きやすい所にあります。
一応(一応?)都内の我が高校の最寄駅の八高線(基本1時間に2本…)よりも遥かに便が良い…。
それはさておき、
そんなアクセスの良さと、「ご住職が宝くじ1等に当選した」というキャッチーさと、この涅槃像さまの巨大さのおかげで、どうやら海外からの観光客も沢山来るようです。
((螺髪もでかい…そしていっぱい…))
ただ、事前に公式サイトを拝見していたら
「8名以上の団体は事前許可と入場料が必要」
「外国籍の方の団体は日本語通訳の同行が必要」
などなど、ほんのりと観光客のあしらいに苦慮している様子が伺われ、最寄駅の「木戸南蔵院駅」構内や境内のいたるところに、
「露出度の高い服禁止。タトゥーは隠して下さい」
という張り紙があったので、そんなにもなのか、、、??と思っていたのですが、実際に行ってみて、なんとなくそうなってしまっている理由がわかりました。
本格お遍路の場所
まずわたくしも今回初めて実感したのですが、そもそもでいうと、南蔵院はこの辺一帯に点在する「篠栗四国霊場」(つまりはお遍路をする場所)の総本山なんですよね。
最寄駅を降りてすぐ見えるこの山自体がご霊山というか、この山の至るところに南蔵院を含めたお参りするお寺や祠があります。そしてこの山の周囲一帯にも広がっています。上記の大きな涅槃像は、あくまでもそのお参りスポットのうちの一つになります。
軽装禁止というか、むしろ軽装じゃない方が良い
平家の落ち武者伝説のある岩場や、
こういったお参りの箇所が、
こんな感じのちょっとした登山道に沿って存在します。
このへんはまだマシな方で、
こんな獣道状態の場所もあります。
これは「ここから15分くらい上がったら札所があります」的な小さな看板を見た先にありました。
15分か、よーしのぼったるぞーなんて思ったものの、徐々に細くなる&道じゃなくなる感じに恐れをなし、断念しました。
というかわたくしも、まさかこんな感じの場所だとは思ってもいなかったので、露出の高い格好でこそなかったとはいえ、スカート履きに、パンプスみたいな靴だったので、どう考えてもこの悪路に耐えうる装備じゃないと思い、回れる範囲のところをお参りさせてもらいました。
で、改めて思ったのが、わたくしみたいに、カジュアルに構えてやってきてしまう人が9割なんだろうな〜ということでした。
お寺サイドも、「ご住職が宝くじ1等に当選した」ということを前面に押し出しているのでなんとも言えない所ではあるのですが、このパンチ力のあるフレーズと、博多からのアクセスの良さを思うと、およそお遍路とは程遠いノリの人たちが集まってしまうのは止むをえません。
でも、本気でお遍路をしようと思っている人にとっては、軽装でウェ〜イな人間は邪魔でしかありません。。。
その辺の集客のミスマッチをある程度防ぐためにも、もう少し「本格的な登山が伴うお遍路の場所なんだ」、ということをアピールしてもいいのではないかな、と思いました。
ほっこりポイントも多数
かと思えば、険しいばかりではなく、可愛らしい一面も。
わたくしはこのお地蔵様がいたく気に入ってしまいました。
現代アート的な感じもしますし、吉田戦車漫画にも出てきそうな感じがくすぐります。
並んで鎮座されていました。
水に浮かべるとじわじわ文字の浮かびあがるおみくじも不思議。
病気の「信じることが大切」は、病は気から的なことなのか。
商売の「あせらず時を待て」が刺さります。。。
そして、満を持して(?)、
御朱印帳の登場です。
神田明神で受けて以来、1日坊主で終わりかけた…と思ったら、なぜかはからずも福岡シリーズになったこの帳面ですが、せっかくなのでこれはもうそういうものとしてやっていくことにしようと思いました。
次はどこの福岡でいただこうかしら…。
そして、動物園巡りの他に、トレッキングも老後の趣味の選択肢に入れようかと思っていたので、いつかまた、本格装備で南蔵院&その辺一帯に戻ってきたいと思いました。
福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗1035
JR福北ゆたか線(篠栗線)
城戸南蔵院前駅下車
徒歩3分(博多駅から快速で20分)
お参りできる時間等の詳細は上記公式HPにてご確認ください
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織