近代五種・ドイツ人コーチ出場資格剥奪ニュースの背景(東京オリンピック2020)
近代五種ドイツ選手の馬術の件、馬のことを駄馬って批判してる人多いけどこのコメント読んでみてほしい pic.twitter.com/VkzqXYCxdr
— まに (@DKFzPtO69cF58AY) August 8, 2021
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
今日は、無知であることは目を曇らせる、と改めて自戒を込めて噛み締めた衝撃的なニュースについてのお話しです。
賛否両論あった東京オリンピックの中で、わたくしが最もショッキングだと思ったのは以下の出来事にまつわる一連の考察でした。
馬を叩いたコーチが東京オリンピック出場資格剥奪。近代五種で「競技規則に違反」
コーチが失格になった、というニュースに驚いたというよりも、この近代五種という競技の背景を十分に理解した上でこのニュースを伝えられた人が、少なくとも大手マスコミの中には存在せず、匿名の市井の人のSNS投稿(冒頭にリンクを貼ったtwitterの投稿)で背景を理解するに至った、というのがものすごく驚きだったのです。
わたくしは事情がよくわからなかった当初、資格を剥奪されたコーチの問題とされた暴力シーンを観た時は、確かに暴力は1発たりとも許されないし、グーで殴ってて酷いけど、資格が剥奪されてしまう程とは、、、と、若干処罰の重さに対して懐疑的でした。
しかし冒頭のtwitterの投稿を読むと、あのグー1発には、馬のことを全く理解していないどころか、敬意のかけらも感じられない相当な行動であるということが理解できましたし、そこを含めての処分ということなんだ、ということを知りました。
ただそうなると疑問が湧きます。
冒頭のtwitterで意見を述べている方が、どのようなスタンスで馬術競技にかかわっているのかはわかりませんが、なぜこのレベルのことを、コーチを含め、オリンピックに参加するほどの競技者が理解していないのか、ということです。
問題行動を誘発したとされるロシアの選手を含め、近代五種に参加してくる馬がどういう性質・能力を持っているのか、ということを選手自身とコーチが十分に理解していれば、少なくとも「馬が自分の思い通りにならない!」と馬を振り回すことはしなかったはずです。
近代五種が大変過酷な競技だから、精神的にそんな余裕はないのかもしれませんが、そこを含めて調整するのが選手の仕事だと思いますし、そもそも五輪に出るレベルの選手がその程度の精神力でいいの?と甚だ謎です。
また、失敗した馬がバッグヤードで「いじめられる」習慣というものが、もし本当に存在するのだとしたら、なぜそこが是正されないのかという点も疑問です。
日本よりも動物愛護については先進であるはずの欧米で、もしそんなことが日常的に行われているとしたら、二枚舌もいいところです。
このモヤモヤ、それこそをIOCのバッハ会長にぶつけたいところではありますが、ひとまず、自分のフィールで吐き出してみた次第です。
このわたくしの小さな吐き出しは大した影響力は持てないかもしれませんが、今後近代五種を含め、人馬ともに頑張る競技が、今以上にもっともっとお馬さんに敬意が払われる形で発展していくこと切に願いますし、自分自身としては、更に色んなことに興味を持って造詣を深め、報道されるニュースを多角的に見ることのできる人間に成長したいな、と思いました。
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2021年8月16日(月)-31日(火)
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