大阪展示(3):なぜオリジナルの持ち手を作ろうと思ったのか
こんにちは、東京/てんてんしましま(水玉とボーダー・ストライプ)で日常をドラマチックにするバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
アクリルで作ったオリジナルの持ち手は、べっ甲のほかに、黒もあります。
最初、「ツヤッツヤの黒猫を作りたいんです!」と、ラメが入ったアクリル板をお願いしたのですが、黒猫というよりもサビ虎みたいなイメージだったので断念…。
Andorinhaさんが勧めてくれたザ・ブラックな板でお願いしたら、立派なツヤ猫になりました。プロの眼、大事…!
それはさておき、、
今日は、なぜオリジナルの持ち手を作ろうかと思ったのか、というお話しです。
話は、
モノを作るってどういうこと??
というところまで遡ります。例えば、
「料理をする」
と言われてパッと思いつくことはなんでしょうか。
スーパーで食材を買ってきて、刻んだり茹でたり炒めたりすることを思い浮かべる方もいるでしょうし、
もしかしたら、インスタントラーメンにお湯を注ぐことを料理だという人もいるかもしれません。
TOKIOの鉄腕DASH的に考えると、お米を作ったり、そのお米を作るための土壌を作るところから始めるのが料理なのかもしれません。
どれが正しくてどれが間違っているということでもなく、結局は自分がお金や労力をどこまでかけたいか・かけられるのか、何を楽しいと感じるのか、だと思うのですが、バッグ作りにもまさに同じことが言えると思っていて、今回はそこをちょっと考えてみたいな、と思ったのです。
わたくしはもともと文学部の大学を卒業した後、映像の制作会社でプロデュース業務(主に予算やスケジュール・キャスティングを管理する)に携わっていた人間なので、バッグ作りに関するノウハウやツテが全くない状況からスタートしています。
そんなわたくしがバッグを作りたい!と思った時に簡単にアクセスできたものは、市販品に限られていました。
ユザワヤや東急ハンズで売られているものを買ってきて、組み上げるという方法です。
それが悪いことだとは思いませんし、むしろ誰でも入手できるもので、みんなが思いつかないような珍しいものが作れれば、それが最強だと思っています。
とはいえやはり、それはひじょーーに頑張らないと難しい。そういったお店で買えるもので作ったものは、ちょっと気を抜くとどこかで見たような仕上がりになってしまいます。いわゆるひとつの「カブる」ってやつですね。
わたくしはそれがものすごく嫌だったので、市販品を駆使して、どれだけユニークなものが作れるかにひたすら心を砕いてきました。
逆に、手芸屋さんの店頭で見かけた量産品の材料で、自分が考えもしなかったものを作り上げている人にぶつかると、非常に悔しい思いをしたものです。
「なんでもない日常も、見方を変えたら面白いことがひそんでいる」
「ありふれた柄(水玉・ボーダー・ストライプ)を組み合わせてドラマチックなバッグを作る」
というコンセプトは、この意地から生まれてきたといっても過言ではありません。
なんのバックグラウンドもなくても、
ありふれたものしか手に入れられなくても、
一生懸命考えればここまでできるんだよ、
ということを証明したくて踏ん張ってきたようなところもあります。
とはいえ、最近はこのやり方に限界も感じていました。
ハンドメイドを始めて14年、ブランドを今の形にしてから8年、徹底的にやりきったという思いもありました。
ただ元々が消去法(ほかにスベがなかった)からスタートしたやり方でしたし、その枠から飛び出せるものなら飛び出したいという思いも抱えながらやってきていたので、そのチャンスが巡ってきた時には、なんとしてでも食らいつきたい、と思い、食らいついた結果が今回、ということになります。
もちろん、オリジナルパーツは諸刃の刃で、トライするにはリスクもあります。
そんなこんなはまた次回整理して振り返ってみたいと思います。
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受注会は、どうぞお気軽にいらしてください。初めての方はハードルが高く感じられるかと思いますが、ご覧いただくだけでも気兼ねなくどうぞ〜。
サオリモチヅキ
新作バッグ受注会
「This is the Bag vol.2」
2020年7/16(木)-19(日)
11:00-18:00(最終日は17:00)
大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目16-16
・大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」3番出入口より徒歩1分
・大阪メトロ御堂筋線「動物園前駅」5番出入口より徒歩7分
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・阪堺電車「恵美須町駅」より徒歩1分
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*念のため、入場の際はマスクの着用をお願い致します(会場でもSaori Mochizukiオリジナルの布マスクを販売いたします)
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東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織
〜大阪展示までの道のり〜