おもてなしの曲解

Misha & Puff

 

こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。

 

今日は海外通販のサービスでちょっとハッとさせられた件についてです。

 

アメリカのMisha&Puffで購入したお子のお洋服が、先日FedExで届いたのですが、開けてびっくり。

 

Misha & Puff

 

購入した3着のお洋服は、一切の個包装がなく、3つまとめて紙の包装紙にクルンと巻かれただけの状態でダンボールに入れられておりました。

 

あまりの簡易っぷりに、えぇぇぇーーっ?!と一瞬びっくりしてしまいましたが、とはいえ、本当はこれで十分なんだよな、と思い改めました。

 

「ビニールに包まれていないなんて、水に(雨に)濡れたらどうするの??」

 

と思いましたが、国内外の通販を問わず、少なくともわたくしは今まで通販でお洋服を買ってそんな経験は一度もしたことがありません。

 

逆に、あまりに何重にも包まれすぎていて、ゴミの処分が面倒だな、、、と思ったことは何度もあります。

 

そう思うと、このMisha&Puffのあっけらかんとした姿勢は好感が持てました。

 

もちろん包装紙、と言っても、単なる紙ではなく、Misha&Puffの歴代のお洋服のイラストが描かれたオリジナリティ溢れるデザインの紙で、それが、目がさめるくらい鮮やかな、手のひらくらいの大きくて丸いオレンジのシールでとめられていました(お子はそのシールが気に入ったようで、丁寧に剥がして部屋の壁に貼っていました)。

 

日本には、いろんな意味でメジャーになった「おもてなし」という概念が存在しますが、時に売る方も買う方も、値段のつかないサービスに心を砕きすぎている場合があります。

 

売る側にいる自分からしてみると、もちろんお客さまに喜んでいただきたいという気持ちがあってやっていることが大半ですが、クレームをいわれることを想定して、望まれているかどうかはわからないけど、「保険的に」やっている部分もゼロではありません。

 

そしてその先回りの保険がいつしかどんどん膨らんでいき、出発点を見失って、気がついたら「ブラック労働」に陥ってしまっていた、なんてことも少なからずあります。

 

そうならないためにも、今一度自分は何のためにそのサービスをやろうとしているのか、は見極める必要があるなぁと思った次第です。

 

ちなみに、Misha&Puffのお洋服は、いい意味で古さを感じるデザインがとても面白いブランドです。

 

どことなくノスタルジックで、おばあちゃんのハンドメイドのような雰囲気のお洋服を子供が着ると、本当に可愛らしくなります。

 

ただ、基準が欧米サイズというか、全体的に作りが細長いので、お子さんのものを購入の際は、2歳くらい上のサイズを購入することをお勧めします(比較的細長め体型の我がお子でも、1歳分くらい上のサイズだとあっという間につんつるてんになってしまうので)。

 

なお、海外通販の際は、関税がかかる場合がありますので、こちら↓の記事を参考に、ご注意いただけたらと思います。

 

海外通販で失敗しました・その2

 

東京「日常をドラマチックにする」バッグ

Saori Mochizuki

デザイナー 望月沙織

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