捨てにくいゴミ箱のお話し
環境省 発表
「ボトル to ボトル東京プロジェクト 令和2年度の実施結果について」より
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
デザインのお話しが続きます。
自動販売機横のゴミ箱の入れ口の向きに少し変化を加えることで、
異物の混入率が43%から29%へ大幅に減少
したとのこと!
わたくしはまだこのゴミ箱の実物を見たことがありませんが、ほんのちょっとデザインを変えるだけで、本来回収したいもの以外のものを入れにくくなるっていうのに驚きました。
確かに、例えばスタバなどで買ったもので、中に氷が残ったままのカップ型のものなどは、下からくぐらすように入れるとなると、ちょっと捨てにくい気がします(もしくはそもそもの入れ口がちょっと細かったりするのかな?)。
いずれにしても、どんな分析の結果この形に至ったのか、もう少し詳しい話を聞いてみたいという気持ちになりました。
それと、記事の中では「ゴミ箱」ではなく、「リサイクルボックス」と表現されています。
なぜならばそもそも論としてこの箱は、ペットボトルなどをリサイクルするために回収する目的があって設置されているからなのです。
わたくしも、うっかり「ゴミ箱」と書いてしまいましたが、要は単なるゴミ箱ではないのです。
その辺りのことも、もうちょっと分かりやすい形で啓蒙されるとさらに異物混入は減るのかな、なんて思いました。
ちなみに。
以前実店舗を構えていた店の横には、お隣さんが設置した自動販売機がおいてありました。
お店は住宅街の中の、少しわかりにくい引っ込んだ場所にあったので、「この青い自動販売機が目印だよ!」とお店の地図にも書き込んでいたほど頼りにさせてもらっていた存在でした(お隣さんのご好意でお店のポスターも貼らせてもらっていました)。
ところがある日のこと、
「もう撤去することにしました」
とお隣さんがやってきました。
聞けば、一緒に設置しているゴミ箱が、片付けても片付けてもひどいことになってしまうのでそれに辟易してしまったとのこと。。。
確かに、わたくしが朝出勤すると、ゴミ箱から飲みかけのカップやら何やらが溢れ出ていることが多々ありました。
いろいろお世話になっていたということもありますし、何より、自分の店先がゴミで溢れているというのはいいことではないので、わたくしも、やれる範囲で、日常的にお掃除はさせてもらっておりました。
その度に、「ゴミくらい持って帰れよ!」と心の中で叫んでいましたが、とは言え、ゴミ箱があれば、捨てたくなる気持ちもわからなくはないので、いったいどうしたらいいのかなーと思ったものでした。
そんなこんなの複雑な感情が混じった懐かしい気持ちが、この下向きの「リサイクルボックス」の写真を見て、思い出されました。
この青い自販機が撤去される直前、ポスターを剥がして、一生懸命磨いたなぁ。。。
今も、別のどこかに運ばれて、せっせとジュースを売っていてくれたらいいな、と思っています。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織