ノーメイクの大阪
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
わたくしはなぜ、東大阪と自分の生まれ育った東京の町が似ていることにそんなにびっくりしているんだろう…と改めて考えみました。
それは多分、ノーメイクの大阪に初めて触れたからなんだろうな、と思いました。
わたくしはよくバッグの販売の仕事で大阪に滞在しますが、それは、梅田や難波、天王寺などなど、いわゆる観光地(繁華街)がほとんどです。
そういう場所は、もちろん本来の大阪らしさもあるとは思いますが、やはり外から求められる大阪のイメージをデフォルメして「いかにも大阪でございます」という顔をしている部分も結構あるんじゃないかなと思います。
だから、大阪で個展をやっていたときなどは、通天閣を見上げて、「いやー!大阪に来たなー!やっぱり東京とは違うよね!」とテンションが上がったりしていましたし、心のどこかで大阪と東京は違って当たり前と思っていた部分がありました。
そんな思い込みというか、わたくしの勝手な固定概念が、今回、「普通」の顔をした東大阪の佇まいに砕かれました。
大都市の郊外にある住宅街は、もしかしたら意外とどの地域も「モチヅキの実家」なのかもしれません。
ちなみに大きな幹線道路沿いに、ココカラファイン(ドラッグストア)や100均のダイソーが並んでいる風景もそっくりだなぁなんて思いながら歩いていましたが、先日の「さすべえ」同様、これに行きあったときは、さすがに「いや、やっぱりここは大阪だ!笑」と思いました。
ディスカウントショップの「ジャパン」です。
わたくしは、関西(姫路)出身の撮影部長と結婚するまでこの「ジャパン」のことは知りませんでした(いま調べてびっくりしましたが、現在の「ジャパン」はスギ薬局傘下なんですね。そしてどうやら東京にもあるらしいです)。
結婚当時まだ幼かった義理の甥っ子が、
「ジャパンのおっちゃん〜 ジャパンのおっちゃん〜」
と言いながら、小太りのおじさんの生首で遊んでいる姿を見て、ぎょっとした記憶が蘇ります(生首は、ノベルティの貯金箱でした…笑)。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織