塔本シスコさんの素晴らしさ
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
昨日の続きで、塔本シスコさんのお話しです。
シスコさんの絵は、ゴッホやルソーを彷彿とさせます。
「素朴派」なんて称されることもあるようですが、本人はおそらくそんなことは一切気にしていなくて、描きたいものを描きたいままに天真爛漫に描いていたんだろうな、ということが、絵の1枚1枚からバンバン伝わってきます。
一緒に行ったお子も、「これはどっちからみたらいいの?」と戸惑うような、天地がひっくり返っているというか、思わず「この向きの展示であってるの??」と感じてしまうような、重力?を一切無視した自由奔放な構図などもあって、シスコワールドにぶんぶん振り回されます。
(先日も書きましたが)これだけパワフルな絵を、どうして今まで知らなかったんだろう、と思ってネットで検索をしてみたら、シスコさんの公式サイトが見つかりました。
こちらのサイトで辿れる限り、2009年からほぼ毎月のように記事が更新されています。
ご家族(お孫さん)がサイトを管理されているようですが、こうやって本人亡き後も大切に語り継がれているから、シスコさんの絵の素晴らしさはどんどん広がっていくんだなと思いました。
逆に言うと、どんなに凄い絵を描いていても、見つけてくれる人がいなかったり、その存在を世に知らしめてくれる人がいないと、なかったことと一緒になってしまうので、もしかしたら誰にも知られず、ひっそりと消えていった大作もこの世にはいっぱいあったのかもな、と思います。
でも見出してもらえた奇跡も含めて、やっぱりその人の実力なのかも、とも思います。
なにより、シスコさんの絵は力がみなぎっているので、誰かに伝えずにはいられない雰囲気があります。
昨日は「猫が可愛い」という話をしましたが、
馬も、
ニワトリも、
犬も(犬っ?)味わい深い。
ご本人はもう亡くなってしまっているので、新作が世に出ることはないけれど、またどこかで展覧会が開催されるようなら観てみたいな、と思っております。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織