香港で流れに乗ってみた思い出
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
今日は初めて作った総革のバッグが、初めて参加した香港のイベントで売れるに至った時のお話しです。
(総革バッグを作った背景についてはこちらから)
わたくしは香港が大好きです。
2014年に初めての海外展示会出展先として出向くまで1度も行ったことがありませんでしたが、行ってすぐ好きになりました。
決断が早く、自分が好きなものに対して一直線な感じがとても心地よいです。
香港でイベントができるようになったのも、この小気味良さのおかげです。
足繁く香港に通っていた頃、JETROのサポートで香港と中国(深セン・広州)の小売店を営業して回るツアーに参加したことがあるのですが、その際、大変お世話になった現地在住の日本人の方に、
「もしかしたらこのお店がマッチするかも」
と教えていただいたのが、香港・中環(セントラル)の小時光(XiaoShiGuang)というお店でした。
ただ教えていただいたのは、香港滞在の最終日(か、最終日の前日。いずれにしても帰国直前でした)、しかもその方がわかるのも店名のみ、という状況でした。
とはいえ、ほんのちょっとでもチャンスがあるならば、、、ということで、その場でネット検索してみるとfacebookページがみつかり、「完全予約制・来店前は要電話」という情報と電話番号を見つけることができました。
海外で、
全く知らない人に、
売り込みの電話、、、。
高いハードルしか並んでおらず、若干クラクラしましたが、もうここまできたら、と思い切って電話をし、出た相手に
「日本から来ているバッグデザイナーだ。間も無く帰国なんだけど、多分そちらのお店にマッチするバッグの現物をたくさん持っているから、今日見てもらえないか??」
的なことを一気にまくしたてました。
すると、そんなにためらう雰囲気もなく、
「1時間後だったらいいよ」
というお返事をいただくことができたのです…!
それが、小時光のオーナーSamで、1時間後に行くと、本当にわたくしのバッグを見てくれました。
見てくれるだけではなく、気に入ったものをその場でどんどん写真に撮って、かたっぱしからインスタグラムにUPしてくれたのです。
しかも
「『かわいい。欲しい』ってコメントがついたよ〜」
と…!
あまりの展開の速さにあっけにとられていると、
「来月お店のアニバーサリーイベントがあって、そこにバッグを持ってきてくれたら販売できるけど、どうしますか?」
・・・もう、目まぐるし過ぎて、喜ぶ間&考える間もありません。
しかし、反射的に「行きます!!!」とこたえて、1ヶ月後、
小時光のイベント会場に、バッグと一緒に立ってました。笑
総革のバッグも、
見た瞬間即決で買ってくださった方が、買ったその場で荷物を移し替えて、その後、
我が物顔で背負いながら、お代を払ってくれていました。
この時は本当に神がかっていたというか、遊園地のプールのウォータースライダーを一気に下るように、勝手にどんどん進んで行ってしまったので、有り難がる余裕すらありませんでしたが、本当に貴重で、大切な経験だったと思います。
そんなエネルギッシュな香港は、コロナが落ち着いて海外渡航が解禁になったら真っ先に飛んでいきたい場所です。
ちなみにその時バッグを売ってみて感じた日本と香港の文化の違いをまとめた記事が残っていたので、次回、それをまた改めてご紹介してみたいと思います。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織