東大阪と町田
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
今日はちょっと不思議な感覚に襲われた東大阪の風景についてのお話しです。
東大阪へ行った理由についてはこちらから。
大阪へは仕事で結構頻繁に訪れていますが、JRの在来線を使うことがあまりないので、今回久しぶりに新大阪駅の在来線のホームに降り立ってみてちょっと面食らいました。
大阪環状線のJR大阪駅を経由して東大阪方面(新大阪からみて東)へ向かいたかったのですが、
電光掲示板に表示されている行き先は、どこも新大阪よりも「西」方面ばかり。
なんとなく感覚的に「間違ったか、、、」と思っていたら、ホームに “来る電車は全て大阪駅にとまります”的な案内が表示されていてホッとしました。
さすが異邦人の集う駅・新大阪。
そこから鶴橋で近鉄線に乗り換えます。
久しぶりに手にした紙の切符!
本当は鶴橋で焼肉でも食べたかったのですが、ほとんどのお店が11時半からの営業で、それだとちょっと今回は予定の時間に間に合わなかったので諦めました。
たどり着いた弥刀(みと)駅から目的のカフェまでは20分ほど歩いたのですが、その間見えてくる風景が、わたくしの生まれ育った土地・東京都町田市とものすごく似ていてびっくりしてしまいました。
町田は、よく「神奈川県町田市」なんて揶揄・自虐する人が多い場所ですが、境川というその名もズバリの川を挟んでぎりぎり東京都側に踏みとどまっている郊外の町です。
高度成長期に団地で一気に開発された土地で、見渡す限り一面団地群の場所もとても多く、わたくし自身も9歳まで団地で育ちました。
同級生はほとんどみんな団地住まいだったので、友達の家に遊びにいくのはとても便利でした(1-101(=1号棟の101号室)と、数字さえ間違えなければ子供でも簡単にたどり着けるので)。
その後、両親が市内に戸建てを建て、のちにわたくしが転校して通うことになる小学校の裏に引っ越したのですが、そこが
弥刀駅から歩いて5分のこの風景そのもので、仰天してしまいました。
思わずその場で撮影部長にLINEをすると、「サオリの小学校みたいだ」と一言(笑)。
小学校の古さ加減、周辺住宅との距離感や家のサイズ感、何から何までそっくりです。
立ち並ぶ低層の集合住宅と、その前に広がる駐車場の感じもそっくり。
割とラフな感じで住宅街にそびえる鉄塔、などなど、、、何も聞かされずに「これ、モチヅキさんの実家のそばの写真だよね」と言われて見せられたら、なんの疑いもなく信じてしまう気がするほどでした。
カフェまでの道中、何がそんなに似る原因なんだろうかとか、そもそもなんでわたくしは、そんなに似ていることにびっくりしているんだろう、、、とあれこれ考えて、いくつか思い当たったことがあったので、それについてはまた次の記事でお話ししてみたいと思います。
ちなみに。
これを見かけると、「あっ、そうだった、ここは大阪だった」と一気に現実に引き戻されるグッズがあります。
それは、
自転車に取り付けて使う傘ホルダーです。
「さすべえ」という名前の商品がメジャーなようなんですが、これは今、東京で使っている人はほとんど見かけないので、大阪でかなりの人が使っているのを目の当たりにして驚いたことがあります。
だいぶ前に東京でも一瞬流行りかけたような気がしますが、道交法が改正されて、傘をさしながらの自転車運転が違反となってからは、東京では姿を消したと思います。
大阪では違法じゃないの?!と思って調べてみたら、少し前の記事にこんなものがありました。
「さすべえ大丈夫?」改正道交法施行で問い合わせ相次ぐ… 大阪府警は「使用控えて」
日傘を挟んでいる人もいて、なんというか、たくましさを感じた次第。
東大阪、何かと味わい深い街です。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織