閑話休題・縫製技術のスキルアップ中
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こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
ちょっと諸々ご無沙汰しておりました。
コロナでいろんなことが動きにくくなっている状況を逆手にとって、ただいま、絶賛縫製技術のスキルアップ中です。
昨年、もっと幅広いものづくりができるようになるために、新しく工業用ミシンと革すき機を導入したのですが、いかんせん、手が機械についていかない…。
機械の方も、
あれをやろうとすると、このパーツがいる
これをやろうとすると、ここを調節しないといけない、、、
などなど、
ただミシンやすき機を揃えただけではまかなえないあれこれが、使ってみるとたくさん発生するということに気づき、そこを手配して整えることにも悪戦苦闘しております。
という訳で、一切合切を割り切って、「今は修行の時」と自分に言い聞かせ、毎日、SNSの更新もそっちのけで、ミシンやすき機と格闘しておりました。
ちなみに細々と、革系バッグのインスタもやっているのですが、細々とやっているのに見つけてくださった方がいて、更にはご注文もお寄せくださって、びっくり…!
実はミシン達との格闘の最中、ご注文分にも取り掛かってはいるのですが、3本作ってみても、全く納得の仕上がりに至らず、現在、4度目の正直に挑んでいる最中です。。。(お待たせしてしまって、平謝り…)
そんなこんなのできない自分にじれったくなったので、昨日はちょっと気分転換をしてみることにしました。
履かなくなったジーンズのリメイクです。
実は、縫製技術レベルアップ大作戦と一緒に、年明けからダイエット大作戦も敢行しておりました。
そして、只今無事、12kgほど痩せることができました(to be continued…!出産を機に、ベスト体重から20kgほど太ったので、なんとか戻せないかとこちらも頑張っております。残債8kg…!)。
このワイドジーンズは、そんなおデブ期に履いていた(max太っていた時は、これすらも入らなくなっていた、、、)ものでして、もうここへは2度と戻らんぞ!と、処分しようと思ったのですが、まてよ、、、と思い立ち、試しに息子用のズボンの型紙を当ててみたら、ぴったり入るではないですか!
なので、ちょっとやってみることにしました。
まずは、だいたいのパーツ取りの見当をつけて解体。
わたくしは、やっぱり普段「作る」仕事をしていて、その大変さが身にしみしているからか、何にしても「壊す」という作業にはとても抵抗があります。今回切ってる時も、心の中で、ごめんねーごめんねーと無意識に唱えておりました。。。
解体終。
この時点で、一瞬、真ん中同士を縫い合わせて、自分用のロングスカートにしてしまおうか、と思いましたが、作ったところで多分履かないな…と思いとどまり、そのまま当初の予定を進めることにしました。
幅の太いワイドパンツだったのが功を奏し、息子の120cmサイズの長ズボンの型紙(市販品)が見事にスッポリ収まりました。ウエストのパーツは、地の目(布の方向)を少し無視してしまいましたが、販売する訳ではないので良しとしました。
ちなみに、右上で、型紙をおさえているコーヒーの缶は飲みさしではありません。折ったカッターの使用済み刃を保管している容器になります。
見栄えがあんまり良くないのですが、うちの自治体はこのまま処分OKなので、もう長いことずーっとこのスタイルでやっています。
切れました。
裁断は、あんまりハサミは使いません。型紙にそってカッターで断ちます。
ポケットは、入れ口部分の三つ折りをやらないで済むように、縫い目を生かしたまま断つことにしました。
こんな感じです。
普段デニム地を何枚も重ねて縫う事がないので、職業用ミシンでいけるかな、、、??と思いましたが(パワーは、家庭用<職業用<工業用の順で強くなります)問題なくいけました。糸も、もとのものに揃えて茶色。なんだかジーンズ度がグッと増す気がします。
そしてミシンを使う方だとお気づきかもしれませんが、わたくしは細押さえ愛好家です。
普通幅の押さえの方が安定はするのかもしれませんが、だいたいいつも細押さえの幅を目安に縫っているので、よっぽどの事がない限り、いつも細押さえで縫っています。
あっちこっちを縫い合わせて…
ちっちゃいおズボン、爆誕。
表側の左右のポケットだけ、ちょっと生地が足らなかったので、水玉生地を足しました。
縫えなくてイラつく気持ちは、縫う事でしか解消できない…哀しいサガ。
おとなしく、またバッグの方へ戻る事にします。
まだまだ修行は続きます。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織