「らしく」みえるスイカの切り方について
Workship MAGAZINE
「遊技機デザイナーってどんな仕事?パチンコ・パチスロから広がったサイバーなデザインの世界」より
こんにちは、東京の水玉オリジナルバッグブランド「Saori Mochizuki(サオリモチヅキ)」のデザイナー望月沙織です。
デザインについてのお話で、とっても面白い記事を見つけました。
この世に「遊技機デザイナー」という職業が存在するということも初めて知りましたし、その世界は、非常に独特な専門性を要求される、ということも初めて知りました。
わたくしはパチンコやスロットにはあまり馴染みのない世界を歩んできてしまったのですが、遊技機デザイナーの方の仕事内容を知れば知るほど興味が湧き、もしもっと前にその存在を知っていたら、足を踏み入れていたかもなぁと思うほど、職人技あふれる魅力的なお仕事でした。
そう思うと、月並みですが、どんなものでも経験してみるって大事だ!と思います。
「知らない」っていうのは「この世に存在しない」と同じことになってしまうので、自分の可能性や選択肢を増やして人生を豊かにしていくためには、どんなものにも常に興味津々でいたいと改めて思いました。
何より、遊技機(いわゆるパチスロ台)には風営法の下、国による非常に厳しい規制があり、
少し色が剥げたとか角が欠けたとか、ちょっとした印刷ミスも許されません。
検定料が1機種あたりパチンコだと144万円、パチスロだと162万円かかるんです。
という部分には仰天しました。
それと、冒頭でWorkship MAGAZINEさんの記事からお借りしたスイカのイラストの写真。
パチスロの図柄は、遊ぶ人が混乱してしまうのを避けるために相当昔からあまり種類に変化がないそうなんですが、その範囲の中で個性を追求する姿勢に感動しました。
例えば公衆トイレのマークなんかもそうですが、男性用はズボン姿の人、女性用はスカート姿の人、で表すのが一般的で、こちらの頭の中にもそれが刷り込まれています。
そして時々、小洒落たお店や、昨今のジェンダー論に引っ張られて、そこから若干逸脱する感じのデザインに挑戦し、結果うまくいかず、混乱を招いたりするときがあります(googleで、「トイレマーク わかりにくい」で検索をかけると色んなものが出てきます)。
なお最近のわたくしは
「出歩くな!(=バッグは必要ない)」
「実店舗は閉めろ!(=モノは売る必要はない)」
というコロナ疲れ(?)もあって、心がやさぐれて、
「もう、人からどう見えるかなんて知らん。自分がいいと思うものだけ作る!」
なんて思ったりしていましたが、このタナゴさん(遊技機デザイナー)のスイカの話を読んで、もう一回、「規制」のある中で個性を追い求める、ということをやってみてもいいかな、という気持ちになりました。
「スイカは縦に切りますか?横に切りますか?」
なんて、言ってみたい〜!
とてもユニークな世界が広がっているので、ぜひ記事をご覧になってみてください。
東京「日常をドラマチックにする」バッグ
Saori Mochizuki
デザイナー 望月沙織